レクシアード(LEXIARD.JP)のバッグを買ったときにオマケで付属していたレザーストラップです。
オマケと呼ぶにはおこがましいほど立派なストラップです。
バッグを買った後にわざわざ別便で送られてきたので、ひょっとするとオマケではなかったのかもしれません。しかし、バッグのどこに取り付けるべきかわからなかったので、やっぱりオマケだろうと思うことにして今に至っています。
バッグを買った当時はバッグばかりに目を奪われていましたが、こうしてストラップだけを見ていると、
これ単体でも立派に商品たり得る一品だとそのときに気付くべきでした。
レクシアードの商品ラインナップにはこのストラップに似た携帯電話ストラップもありますが、形状が少し異なっています。送られてきた当時はまだ試作段階であって、ストラップ単体での販売はしていなかったのかもしれません。
レクシアードは豊岡鞄でおなじみ豊岡ブランドの一つです。日本で生産されている鞄の実に70%-80%が豊岡で作られています。圧倒的なシェアですが、その多くがOEM生産で請け負っていることもあって、シェアに見合っただけの認知度は伴っていません。
豊岡鞄のルーツを辿ると、明治時代に作られた行李鞄となります。江戸時代に豊岡藩は柳行李(やなぎごおり)を独占しており、その豊岡藩だけが持つノウハウが注ぎ込まれた鞄、それが今の豊岡鞄のルーツです。
つまり、豊岡鞄はレザーバッグをそのアイデンティティにしているわけではないので、レザーバッグ推しという姿勢ではありません。
では、革の技術はないのかといえば、さにあらず。明治時代に作られた上記の行李鞄には、すでに本革の三本ベルト締めが登場しています。生地としてではなく、要所に配置されるパーツとしての本革が、豊岡鞄にとっての本革のルーツです。
とすると、オマケについてきた本革ストラップがどう見ても立派なのも頷けます。
アイレットホックにも
何の手抜きも感じられません。
レクシアードのブランドコンセプトは「60年代の国産スポーツカー」となっています。
60年代の国産スポーツカーでとっさに頭に浮かんだのは、2000GT、ハコスカ、ケンメリ、サバンナGT RX-3、初代ルーチェロータリークーペ、ベレット、S500、S600、S800等々。日野コンテッサも頭を過ぎりましたが、冷静に考えればスポーツカーではないので外しました。
ただ、60年代の国産車はそのすべてがスポーツカーではないか、そう思えるほどの「勢い」を感じます。レクシアードがブランドコンセプトで目指したのも、そのような「勢い」や「輝き」なのかもしれません。
一通り話が脱線したので、当サイトのテーマでもあるレザーの表面に戻りますと、
こうなっています。毛穴は見えません。日常的に手が触れる場所なので、春夏秋冬を問わず使用に耐えられる印象を受けます。
そしてこのオマケのストラップは現在、
私のカメラストラップとして活躍中です。
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