今回は、オランダのスーパーカーブランドであるスパイカー・カーズのC8ラヴィオレットにレザーズーム!
足元までみっちりダイヤモンドキルティングで張り巡らされたレザーは、フルグレインレザーのセミアニリン仕上げです。
このレザーはオランダの名門タンナー”Hulshof royal Dutch Tanneries社(以下Hulshof社)”から供給を受けています。優に100年以上の歴史を誇るHulshof社ですが、日本ではなじみが薄いこともあって「ハルショフ」と読むのか「ハルソフ」か、あるいは「フルショフ」か「フルソフ」か「フルスホフ」か、はたまた「ハルスホフ」なのか、日本語表記はまだ確定していません。
まるで土足厳禁かと言わんばかりに足元まで惜しみなく上質レザーが張られているだけあって、当然ダッシュボードも
革張りとなっています。ドアや足元のキルトと統一感を持たせるように、ダッシュボード下地のウレタンも多めに取られていて他のスーパーカーよりもわかりやすい柔らかさです。
型押しのないフルグレインレザーの場合、
このように整然と並んでいる毛穴の一つ一つが、触れたときの質感に貢献しています。毛穴の活かし方も考えた上でのHulshof社という選択だったのでしょう。
それにしても、このC8は
どこからどう見ても大量生産には縁遠い「仕立て」の一台です。「仕立て」という言葉が実によく似合う内装となっています。
シフトレバーなどを見ていると、
「レオナルド・ダ・ヴィンチだな…」などとよくわからないことが頭を過ぎる始末。
コスト度外視で短命に終わるスーパーカーならではの輝きも感じる、
そんなC8ラヴィオレットです。
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